ふるさとのいのちをつなぐ こうちプラン大賞 公開選考会


令和3年度 ふるさとのいのちをつなぐこうちプラン大賞 公開選考会 結果報告

令和4年3月21日(月・春分の日)に、「令和3年度 ふるさとのいのちをつなぐこうちプラン大賞」公開選考会・表彰式を、高知市のオーテピア4Fホールで開催し、そのようすをzoomウェビナーでライブ配信しました。公開選考会では、書類選考によって選ばれた優秀賞の受賞者4組がプレゼンテーションを行い、「こうちプラン大賞」1組が選ばれました。選考結果の発表後は表彰式を行い、「こうちプラン大賞」「優秀賞」「奨励賞」それぞれの受賞者に、賞状および副賞・記念品が授与されました。
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選考結果

令和3年度 ふるさとのいのちをつなぐこうちプラン大賞(1組)

『里山保全で久重を発信!〜SDGsで持続可能なまちづくり〜』
久重naturalチーム(高知市)

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優秀賞(3組)

  • 『奥田川周辺の豊かな自然を活用しながら、子どもたちがふるさとを愛し、循環共生する地域社会を未来へ繋げていくプロジェクト』
    奥田川親水公園の会(いの町)
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  • 『ジンデ池の生物多様性を地域の宝に!』
    ジンデ池生物研究所(須崎市)
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  • 『コロナ禍でのジビエ消費拡大に向けた取組〜そこから生まれた新プロジェクト』 
    高知商業高等学校ジビエ商品開発・販売促進部(高知市)
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奨励賞(1組)

『PROJECT ウチワサボテン』
室戸ジオパーク推進チーム「まもるチーム」

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令和3年度 ふるさとのいのちをつなぐこうちプラン大賞

『里山保全で久重を発信!〜SDGsで持続可能なまちづくり〜』
久重naturalチーム(高知市)
久重naturalチームは、こうちこどもファンドの助成を受けて活動する、小・中・高校生が所属する子ども主体の団体。久重地域連携協議会や地域住民・保護者が活動をサポートしながら、「地域を元気にしたい!」と活動しています。
ずっと住み続けられる久重地域を目指して、子どもたち自身が活動計画を立て、体験活動を通して発見した久重の魅力の詰まったパンフレットの作成、季節ごとの身近な山野草を使って調理をしたレシピの作成・保存・試食会、地域に生息するホタル保全活動などを行っています。また、「久重のまちづくり計画」にも参画し、子どもの意見を提案しています。
久重naturalチーム
選考委員講評
生物多様性の危機は主に4つあります。開発や公共事業などによる自然の直接的な破壊、外来種問題、化学物質汚染による問題、地球温暖化です。これに加え、第2の危機として環境省が国の戦略の中でも表明しているのが、人の手が入らないことで自然が変化し、今まで保たれていた生物多様性が失われていく、という問題です。高知県でも、少子高齢化のうえ中山間地の人口減少により、農業や林業が衰退した結果、人間が手を加えることによって保たれていた自然の豊かさが損なわれています。久重naturalチームの取り組みは、高知県が抱えている里地里山の保全の問題に、非常によいヒントを与えてくれます。生物や生態系のことをよく理解し、すべての世代が参加しながら着実に次世代に繋いでいく体制が整えられていることも高く評価できることから、「こうちプラン大賞」は、久重naturalチームの取り組みに決定しました。

優秀賞

『奥田川周辺の豊かな自然を活用しながら、子どもたちがふるさとを愛し、循環共生する地域社会を未来へ繋げていくプロジェクト』
奥田川親水公園の会(いの町)
少子高齢化の進む伊野南地区で、希少植物の保護と環境学習を目的に、子どもたちの要望で設置された「奥田川親水公園」の維持管理・周辺の環境整備を行い、学校と地域のパイプ役を担うことにより多世代間交流を目指して活動しています。
草刈りや清掃活動、「奥田川親水公園まつり」等のイベントの開催、奥田川に生育する希少植物の保護や、河川・環境学習につながる多種多様な取り組みを、学校教育活動とタイアップさせながら、地域住民・企業・行政・各種団体とも連携を図って推進しています。
奥田川親水公園の会
選考委員講評
  • 活動をコーディネートするときに大切にしている視座、発信力、繋がりあう力など、とても大事なことを教えてもらいました。
  • 地域の方が活動に参加し、自分たちで活動費用を生み出して、学校の教育に活かしているところが素晴らしい。
  • 地域の川を中心に据えて子供たちの地域愛を育てていく取り組み。さまざまな楽しい取り組みの中に、希少野生動植物の保全や保護もしっかりと取り入れられていて、嬉しく思いました。

優秀賞

『ジンデ池の生物多様性を地域の宝に!』
ジンデ池生物研究所(須崎市)
須崎市安和のジンデ池で、生物多様性を守るための生物調査・保全活動を行う有志の団体。所長は高校1年生。昆虫が大好きな小中学生を中心に、生物研究の専門家も加え、8名のメンバーで活動しています。
防災対策として未使用のため池廃止の動きが進む中、ジンデ池が指定されたことから、生物調査を開始。絶滅危惧種を含む38種のトンボや絶滅危惧?類のミナミメダカを確認したことで池の重要性を再認識、須崎市長に調査結果を示すと共に生物多様性の保護を訴えた結果、池を残し環境に配慮した防災工事が行われることになりました。地域の方々の理解を深めながら、セミナー開催・池の保全活動など、活動の幅を広げています。
ジンデ池生物研究所
選考委員講評
  • 個人の学びから地域の人々を巻き込んで大きく展開していくエネルギーに敬服しました。
  • 植村さんのパワーとエネルギーは圧倒的!今後の活躍に期待しています。
  • 生物多様性のみならず、ため池の防災、集落活動センター等、行政の重要な施策のキーワードも盛り込まれた、完璧なプレゼンテーションでした。

優秀賞

『コロナ禍でのジビエ消費拡大に向けた取組〜そこから生まれた新プロジェクト』
高知商業高等学校ジビエ商品開発・販売促進部(高知市)
高知県の野生鳥獣による被害の課題解決のため、10年先までのビジョンを明確に掲げて、ジビエを利活用した商品開発・販売を行っています。またその利益を森林保護活動に寄付するという循環型社会貢献に勤しむ部活動です。
「ジビエで森林保護を実現する」ことを目指して「高校生ジビエ・レストラン」を出店するとともに、クラウドファンディングを立上げ、コロナ禍で在庫を抱えるジビエ食肉施設を応援しました。支援金をもとに開発した商品を販売し、その利益はシカの食害を受けた森林の保護活動に寄付され、循環型社会貢献を実現しています。
高知商業高等学校ジビエ商品開発
選考委員講評
  • 10年ビジョンをはじめ、プレゼンテーションの中にたくさんの数値目標が出てきて、責任や使命感を持って活動されていることが伝わりました。
  • 今後さらなるCO2の削減、持続可能な林業振興を進めていく上で、シカの食害から森林を守ることはとても重要になってきます。森林の保全から獣肉の消費につなげる活動は、生物多様性の保全が意識されたもので、これから先もしっかりと根付いていく取り組みだと思います。

奨励賞

『PROJECT ウチワサボテン』
室戸ジオパーク推進チーム「まもるチーム」
室戸ジオパーク推進チームは、行政職員・推進協議会スタッフ・住民の混合チーム。「まもるチーム」は、そのサブチームです。自然環境保全・文化の保護・防災の3点を柱に、外来植物駆除、生態系調査協力などに取り組んでいます。 室戸岬の海岸遊歩道沿いの外来種のウチワサボテンを駆除することで歩行の安全と地元の本来の植生を守るとともに、駆除したサボテンの茎の活用・商品化の方法を探り、動物の飼料として販売開始。売上収入を環境保護活動の活動資金に充てる予定です。駆除時にはボランティアの参加を募り、自然体験活動・環境教育・外来種駆除の啓蒙に結びつけています。
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選考委員

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石川 愼吾
高知大学名誉教授、生物多様性こうち戦略策定委員長

岩内 史子
生活協同組合コープ自然派しこく 理事

川崎 弘佳
高知大学教育学部 非常勤講師

佐久間 雄一郎
株式会社四国銀行 地域振興部

野並 良寛
株式会社クリケット 代表取締役、「季刊高知」編集長

豊永 大五
高知県林業振興・環境部 副部長