日本甲殻類学会公開シンポジウム 高知から日本の水辺の未来へ ‐ 甲殻類が語る生物多様性と環境変化-(11/9)
高知の水辺の海・浜・川には、多様なエビやカニなどの甲殻類が暮らしています。彼らは、
水質や砂浜の環境、災害後の生態系回復などを映し出す“自然の指標”と言える存在です。
本シンポジウムでは、今後改訂が見込まれる高知県レッドリスト事業のキックオフ企画と
して、淡水・海水の希少な甲殻類の現状や、沖縄・岡山・東北など他地域での保全・復興の
取り組みを紹介します。
また、身近な砂浜のスナガニ観察から、災害と環境変化に向き合う科学の最前線まで、
甲殻類が語る「日本の水辺の未来」を、高知から市民とともに考えたいと思います。
■日 時:2025年11月9日(日)14:20〜16:15
■会 場:高知大学 朝倉キャンパス 共212 教室(高知県高知市曙町2丁目5−1)
■入場料:無料・申込不要
■主 催:日本甲殻類学会第63回高知大会
■コンビーナー: 斉藤 知己・伊谷 行(高知大学)・ 邉見 由美(京都大学)
■発表内容
14:25  S–1 甲殻類レッドリストの過去と現在(伊谷 行・高知大学教育学部) 
14:35  S–2 高知県レッドリスト十脚甲殻類でテナガエビ属が選定された理由
       〜四万十川におけるテナガエビ属資源の現状及び回復に向けた課題〜
      (平賀 洋之・河川水生動物調査)
14:55  S–3 沖縄県の絶滅のおそれのある甲殻類とレッドリスト
      (成瀬 貫・琉球大学熱帯生物圏研究センター)
15:15  S–4 砂浜の健康診断 ― スナガニ類の巣穴による環境評価
      (福塚 理佐子・株)エコー・高知大学大学院総合人間自然科学研究科)
15:35– S–5 外来ザリガニ類の生態と希少生物に与える影響
      (中田 和義・岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域) 
15:55– S–6 沿岸藻場の葉上動物群集は2011年の震災津波の影響から回復したか?
      (青木 優和・東北大学大学院農学研究科)
■問合せ:
高知県土佐市宇佐町井尻194 高知大学総合研究センター  斉藤 知己 
088-856-3019  t-saito@kochi-u.ac.jp