高知県のこどもエコクラブ活動の紹介

高知こどもエコクラブ


高知県のこどもエコクラブ活動の紹介

vol.3 香美市こどもエコクラブ〜 エコポリーゲーム大会

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《プロフィール》
 香美市こどもエコクラブは、「物部の森を守ろう!」と「みんなで Cool Choice」を中心テーマに元気いっぱい活動しています。主な活動は、「みやびの丘」での植物の保護柵づくり、ブナやトチノキの森をつくる植樹、植物の成長観察。また、リサイクルや Cool Choice では、実験や調査をたくさん取り入れた活動をしています。

《活動レポート》
 2021年2月14日、香美市立中央公民館で行われたエコポリー大会に参加しました(主催:環境エネルギー総合研究所、香美市)。エコポリーは、モノポリーの要領で二酸化炭素ゼロに挑戦していくボードゲーム。このゲームは、環境エネルギー総合研究所が、香美市こどもエコクラブの協力を得て作成したものです。この日はその完成披露ゲーム大会で、香美市内の児童からお年寄りまで、約60人が参加しました。

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 参加者は4〜5人ずつのグループに分かれ、はじめに練習をしてルールに慣れてから、大会がスタート。香美市こどもエコクラブの小学校高学年〜高校生のメンバーは、バンカー(ゲームの進行係)として、各テーブルに着きました。

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 まず、バンカーからプレーヤーひとりひとりに500トン分のCO2カードが手渡されました。「エコポリー」では、駒を進めて土地や建物を売買したり、再生可能エネルギーを導入したりしながら、手持ちのCO2カードをどれだけ減らせるかを競います。時々、省エネやエコなライフスタイルに関するクイズや質問が出され、私たちの暮らしや地域のことを、Cool Choice(地球温暖化対策に資する「賢い選択」)やSDGs(持続可能な開発目標)の観点で考えることができるようにもなっています。

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香美市こどもエコクラブは、このゲームで子どもから大人までが仲良く遊びながら地球温暖化対策について学べるように、ルールや質問の内容を分かりやすく改善するなど、子どもの視点からいろいろなアイデアを出したそうです。「ゲーム作りはとても楽しかった」とうれしそうに話してくれた表情がとっても魅力的でした。ゲームボードのイラストも、こどもエコクラブのメンバーが描いたんですよ!

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 駆け引きあり、逆転ありで子どもも大人も一緒に盛り上がった「エコポリーゲーム大会」。「香美市にどんな会社があったらいい?」という質問に、高校生の男の子が「幼いこどもの世話をしてくれる仕組みのある会社」と答えていたことに、優しく明るい未来を感じられました。現実を近づけるためには、もっと大人が勉強しなくちゃいけませんね。

 香美市では、この「エコポリー」合計200セットを、市内の小学校、中学校、高校や大学、公民館などの施設に寄贈したそうです。えこらぼも今度お借りして、香美市こどもエコクラブのみんなと一緒にゲーム大会を開催したいと思っています。

vol.2 ゆるりクラブ〜『仁淀川こども祭&日高めだかフェスティバル』で「生き物大探索」しました!

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《プロフィール》
高知県日高村の姉妹と従姉妹、女の子3人のクラブ。身近な自然や家庭菜園で楽しく活動しながら、自分たちにできることは何か、いろいろ考えたり見つけていきたいです!

《活動レポート》
 2019年9月23日、『仁淀川こども祭&日高めだかフェスティバル』で、グラウンドワークひだかむらと、高知県環境活動支援センターえこらぼが実施した『めだか池生き物大探索!』に、ゆるりクラブのみんなが協力してくれました。
 生き物の先生に、えこらぼの登録講師の石川妙子先生、仁尾かおり先生、植物の石川慎悟先生をお招きして開催した『生き物大探索』。8月に石川妙子先生と行なったプレ調査で見つけた生き物リストをもとにして作った『生き物ビンゴカード』を使って、参加者が見つけてきた生き物でビンゴをするというゲームをしました。
 その他、実体顕微鏡で気になる生き物を観察したり、日下川調整池や、仁淀川で見つけた生き物の展示も行いました。
 池に流れ込む小川ではいろんな種類のヤゴを見つけていました。特にオニヤンマが多かったです。それと、ギンヤンマの緑色のヤゴがキレイでした。
 グラウンドワークひだかむらの方が、浮き桟橋のところにシバ浸け漁のシバを仕掛けていたので、引き上げてみると、たくさんのヌマエビやスジエビ、タウナギが獲れました。
 大探索で参加者のみんなが見つけた生き物、しばづけ漁でつかまえた生き物を調べて、会場のメインステージで結果発表をしました。
 ゆるりクラブは、8月に行なったプレ調査と、当日の設営や受付、ステージ発表、撤収のお手伝いをしてくれました。
ゆるりクラブめだか池大探索

 大探索には、小さなこどものいる家族の方がたくさん参加してくれました(100人以上)。
 見つけた生き物を先生にチェックしてもらう時、見たことはあっても名前を知らない生き物を、先生たちがどんどん名前や特徴を教えてくれるので、子どもたちだけではなく、お父さん、お母さんたちも夢中になって楽しんでいました。
 大探索で日下川調整池(めだか池)や、池に流れ込む小川で見つけた生き物は、約30種類でした。
 調整池には水草がたくさん生えていたり、水が浅いところ、深いところなど、いろんな環境があります。
 周辺には里山の風景が残っていて、田んぼや水路から入ってきた生き物もいます。
 この池のように、多くの生き物がいるのは、池の環境に加えて、周りの自然環境が良く残っているからだと分かりました。
 ゆるりクラブのみんなは、「参加してくれた人がすごく多く、こんなにたくさんの人が生き物に興味を持ってくれていることが分かってよかった。こんなにたくさんの生き物がいることを地域の人にももっと知ってもらい、これからも、たくさんの人に生き物を大好きになってもらえるようなお手伝いがしたいです。」と報告してくれました。

vol.1 五台山こどもエコクラブ 〜食を通してくらしと環境とのつながりを実感する活動〜

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《プロフィール》
高知市五台山地区のこどもたち11人のクラブ。平成23年度にこどもエコクラブに登録しました(令和2年度現在は未登録)。主な活動内容は、サポーターの奴田原さんの庭や畑でとれる野菜や果物でおやつをつくって食べること!自然体験と食を通してくらしと環境とのつながりを実感する活動をしています。

《活動レポート》
活動に参加したのは5月10日。まずは裏山の畑にみんなで上り、旬のえんどう豆を収穫しました。「さやの表面を触ってみて。ザラザラしちゅうのを採ってね。ツルツルのはまだ熟れていません」奴田原さんから収穫のコツを習うと、すぐに触って確認し、手際良く収穫しはじめる子、虫がいる!と怖がる子、えんどうには目もくれず、野イチゴの美味しさに目を輝かせて夢中で草むらを探し始める子、反応はさまざまです。帰りに別の畑でハツカダイコンを収穫し、最後に庭先でたわわに実った小梅を収穫。これが今日の食材です。

〈つくったメニュー〉
 えんどう豆入りまんじゅう
 ハツカダイコンのサラダ
 カリカリうめ

「えんどう豆は嫌い!豆の入ってないおまんじゅうもつくって〜」と言っていた子が、いざつくり始めると「やっぱり豆の入ったのが食べたい!」と言う。ピリッと辛いハツカダイコンも、誰かが「辛い!」と言えば、いっせいに他の子も手を伸ばして味見をし、「辛〜い!」と言って大騒ぎ。自分たちで育て収穫したもの、料理したものはどんな味がするのかな?子どもの好奇心は食べ物の好き嫌いなど軽々と飛び越えてしまうようです。

できあがったおやつをみんなで食べたら、最後に日記を書いて、今日の活動はおしまい。来月はどんな作物が収穫を待っているかな?季節と自然の恵みを体いっぱいに感じられる、おいしくて楽しい活動でした。

五台山こどもエコクラブ日記

(平成26年5月30日)