平成25年度 高知「環境絵日記」 講評
昨年から始まった高知「環境絵日記」ですが、今年は小学校1年生から小学校6年生までの703人のみなさんが応募してくださいました。学校単位、学級単位で環境絵日記に取り組んでいただき、ご指導くださった先生方にも感謝申し上げます。
今年のテーマは「気づいたよ!地球にいいこと、悪いこと」でした。「地球にいいこと、悪いこと」について、みなさんのたくさんの気づきがありました。遊びながら自分で感じたこと、学校で習ったこと、新聞やテレビで見たこと、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんから聞いたこと、さまざまな体験活動に参加して考えたこと、いろんなことから、いろんな気づきが生まれていて、正直、驚かされています。高知「環境絵日記」に応募してくれたみんなが、新しいことに気づいて、成長しているんだなあと想像しながら、とてもうれしく思いました。みなさんの気づきのなかには、大人が「はっ」とするような気づきもありました。みなさんの気づきを大人の人たちが見て、さらに新しいことへの気づきにつながってほしいとも考えました。
どの作品を見ても、みなさんが新しいことに気づいて、さらに行動につなげていく様子が、一生懸命にかいてくれた絵と文章から伝わってきました。審査にかかわったわたしたちも、選考にはたくさんの時間をかけ、昨年以上に苦労しましたが、昨年に比べ、本年度の応募作品には文章と絵のバランスがよい作品が多いと感じました。
これからも、みなさんのまわりにいる人たちから話を聞いたり、友達といろんなことを体験するなかで、地球環境について今まで知らなかったことに気づいたら、来年もぜひ「環境絵日記」でわたしたちに教えてください。
平成25年度高知「環境絵日記」選考委員長
高知大学教育研究部人文社会科学系教育学部門 准教授 岡谷 英明
平成25年度 高知「環境絵日記」 入賞作品一覧
環境絵日記大賞
「えい山作り」
香美市立山田小学校6年
竹下マリアさん
講評
本年度の応募作品は昨年度からほぼ倍増し、環境絵日記大賞の選考にはたいへん苦労いたしましたが、「えい山作り」に決定いたしました。
この作品からは、営林署に勤めていたおじいちゃんという身近な人とのかかわりがリアルに感じられ、「三千本の木を、千本に減らす」おじいちゃんたちのたいへんな仕事が、どのように「地球にいいこと」につながっているかに気づかされ、「えい山」作りの苦労とその活動の大切さに気づいていることがうまく伝わってきました。小学校6年生らしく、身近な人から聞いた話を上手にまとめ、文章に表現していることも評価され、さらに「えい山」という視点には作者の独特な個性や高知県らしさも感じられました。絵に表現された木々や山も描き込まれ、文字も丁寧に書かれており、この気づきを大切にしていることがひしひしと伝わってきました。
優秀特別賞
「やまがおこっている」
南国市立大篠小学校1年
吉本光一さん
「うちのエコ」
香美市立舟入小学校2年
西森かずはさん
「ゴミをへらそう」
高知市立第四小学校3年
村田稜帆さん
「食品トレーをリサイクルして、
できている物」
高知市立第四小学校3年
大川夏緑さん
「みどりのぼ金」
高知学園高知小学校3年
中野伶音さん
「水を大切にしよう」
高知学園高知小学校3年
森梨乃さん
「人にも地球にもやさしい
日曜市」
香美市立山田小学校4年
竹下ことみさん
「水を節約しよう」
香美市立大宮小学校4年
池結子さん
「地球は怒っている!」
高知市立昭和小学校4年
石田航平さん
「ハンカチを持とう!」
香南市立野市東小学校6年
平川拓未さん
学校賞
低学年、高学年別に、入賞作品の最も多かった学校を選びました。
- 低学年の部 高知学園高知小学校
- 高学年の部 高知市立昭和小学校