えこらぼ密着レポート第7弾の今回は、
2月18日にイオンモール高知にて開催されたえこらぼ主催イベント
「地球温暖化防止展〜私たちにできること〜」をご紹介します。
まったなしの状況とも言える地球温暖化問題に対して知識を深め、
私たち一人ひとりに何ができるのかを考えるために開催したこのイベント。
環境問題に取り組む企業や団体の方にもご協力いただき、
たくさんの方にアピールを行いました。
イオンモール高知の随所に掲示していただいたポスター。
たくさんの方の目に留まってるといいな〜。
当日の模様を写真で振り返ってまいりましょう。
設営搬入の模様。EV車(電気自動車)もやってきました。
何をやっているのでしょう。後からご説明させていただきます。
環境絵日記の展示コーナーも設営。
エコフォトコンテストの入賞作品も展示設営中。
温暖化問題をよく知ってもらうための写真パネル展示は準備完了。
この自転車は何? その後ろで光り輝く人たちは??
後で説明させてもらいましょう。
会場は1階南コート。11時のオープンと同時に、
お客さんがぞくぞくと入ってきました。
まずお客さんを引きつけたのが、さきほどのEV車。
自動車から配線が伸びて、中央の白いボックスを経由してさらに配線が繋がり
左の照明が点っています。どういうことでしょうか?
実は、これはEV車を蓄電池として利用し、車に貯めた電力で
家電を発電している様子なのです。詳しい話を聞いてみましょう。
日産サティオ高知・小林さん(右)、ニチコン・河上さん(左)
小林さん
「おかげさまで、温暖化防止のイベントにはよくださせていただいています。
今回はEV車の蓄電池としての使い方もアピールしようと考え
このような展示を行わさせていただいています。
まず、車としての性能ですが、この車はご存知のように家庭用の電源から
充電できる仕様で、100%充電で実際200km以上は走行可能。
充電ステーションも県内では70箇所を超えていますので、
どちらにお出かけの際でも問題なくご利用いただける状況に
なっております。燃料代、つまり電気代も家庭の充電で
フル充電でも数十円ほどなので、リーズナブルです。
今回のようにいざという時には、大きな電池としての
ご利用も可能ですので、温暖化防止の点からも
防災の点からもメリットの大きい車だと考えています」。
河上さん
「私どもがお持ちしましたのは、こちらの白いボックス、変換器ですね。
これを経由することによって、自動車に蓄積した電気を家庭用に
利用できる仕組みになっています。
この車の蓄電池は大容量で30kwhあります。
一般的な家庭の電力使用量は、使い方にもよりますが、1日12kwh程度なので、
2日間は余裕で持ちます。非常時にはとても有効です。
災害時だけでなく、こういう蓄電池としての利用を促すことで
日中のピーク電力を賄うことができるので、不要な発電をしなくても
すむようになります。逆に電力が余っている夜間に充電すればいいわけですから、
電力の有効利用にも繋がり、温暖化防止の一助になると考えています。
ぜひ、利用を進めていきたいですね」。
なるほど、電力の有効活用で温暖化防止にも役立つ仕組み。
有意義な取り組みですね。
日産さん、ニチコンさんありがとうございました。
さてさて、他の展示に目をやると…。
何やらさきほどの自転車に人だがりが。
ひたすら自転車をこぎ続ける少年。見守るご家族!
勘のいい方ならもうお分かりかと思います。
自転車で発電体験のコーナーですね。
つながっているのがこちらの電球。何個付いたかわかるように
暗めに写しています。だいたい子どもで2〜3個、大人で4〜5個くらいが
精一杯ですね。電力は貴重です。
ニチコンの河上さんもトライ! 5個点けて満身のスマイル。
一方展示物の方はというと。
環境絵日記の展示に見入るファミリー。応募してくれた子かな?
エコフォトコンテストに見入る御夫婦。「こりゃあどこじゃろうね〜」・
今回はご来場者の皆様に地球温暖化問題のクイズをお渡しし、
展示を見ながら答えていただきました。
ご回答いただいた方には、牧野植物園の素敵なクリアファイルをご進呈。
地球温暖化に問題意識をお持ちの方が多く、たくさんの方にご協力いただきました。
クイズの答え合わせをしつつ、星型のシールに、ご家庭で取り組まれている
エコ活動やこれから行うエコな取り組みをご記入頂きます。
高知市の笹内さんファミリー
「節約とエコを兼ねて、エネルギーを無駄に使わないように、
みんなで一緒にお風呂に入るようにしています。EV車も欲しいですね〜。
地球温暖化問題には興味があったのですが、クイズむずかしかったです〜」。
「一緒にお風呂!」エコだけでなく、家族の仲もよくなりそうでいいですね。
お一人お一人の想いを掲示させていただきます。
さきほどの自転車発電ボーイも貼ってくれました。
さてさて、午前中一番賑わっていたのが高知県立大paper’sの皆さんによる
「新聞ばっぐ」作りワークショップ!
先着順で取り組ませていただきました。満員で参加できなかった方ごめんなさい。
まずは可愛らしい女子がレッツトライ!
20分ほどで、写真をたくさんあしらった素敵な新聞ばっぐのできあがり〜。
「楽しみにしてたのよ〜」お母さんたちもレッツトライ!
興味津々なお子さんに、教える方も熱が入ります。
こちらのファミリーも熱心に取り組まれています。
のりをペタペタ塗って〜。
これは持ち手を作っているところですね〜。
はいできあがり! お母さんのばっく、柄が綺麗ですね〜。USA!
須崎市の高橋さんファミリー
「以前から新聞ばっぐに興味がありました。家にあるもので
簡単に作れるのがいいですね。折り方を覚えたらアレンジもできますし、
いつか覚えたいなと思っていたら、今日たまたまやっててよかったです。
地球温暖化やエコ活動に関しては、ゴミの分別に注意する他、
新聞は廃品回収に出すなど心がけています。
でも、今日からは新聞がばっぐとしてリユースできるようになったので、
どんどん作ってみたいと思います。ありがとうございました」。
ちなみに、この男の子は出来上がった新聞ばっぐバックに
3DSゲームを入れ、うれしそ〜に帰って行きました。
今回ボランティアで講師を務めていただいている
高知県立大paper’sの皆さんにも話を聞いてみましょう。
高知県立大paper’s。絹川さん、岡林さん、棚野さん、
「県立大には志社中プロジェクトという教育プログラムがあり、
paper’sはその中で『新聞ばっくで環境啓発』を目指して、活動しています。
メンバーは2〜3年生合わせて6人で、活動2年目となります。
四万十町で環境活動を行っている団体Riverに、インストラクターの資格を
取りに行って正式に新聞ばっくインストラクターの認定を受け、活動しています。
新聞ばっく作りを教えている学生団体としては唯一の存在です。
活動は学校の永国寺キャンパスとこども図書館で交互に月1回の教室を開催。
他にも依頼があればあちこち出かけて行って教えています。
今度、神田小学校で3〜4年生の子どもと保護者約200名を対象にした
教室も行う予定で、ちょっとドキドキ、ワクワクしています。
新聞ばっくは紙とでんぷんのりだけで作っているので、それが廃棄されても
環境に負荷をかけません。ビニールのレジ袋ではなく、天然素材のものを
活用することが環境保全にもつながるんだよ、ということを感じ取って
いただければと考えています。
環境活動って聞くと、太陽光発電をやらなきゃとか、構えてしまう人も多いと
思いますが、そんな特別なことをしなくても自分たちの足元をちょっと見つめ直す
だけで、いろいろなことができるということに、気づいてもらいたいですね。
あと、環境啓発だけでなく、一つのテーブルをみんなで囲むことで、
世代間の交流や地域での交流が生まれるきっかけになってほしいなと
思っています。もちろん私たち学生とも交流して
楽しんで行ってもらいたいです」。
高知県立大paper’sの皆さん、どなたに話を聞いても
シャキっとした答えが返ってきて、会の方針などの説明などにもブレがなく
ハキハキしていて素晴らしいなと思いました。新聞ばっくの指導もばっちり。
頼もしい若者たちが育ってますね。
相変わらず賑わいをみせる自電車発電コーナー。「なかなか点かんろ〜」
女の子も必死にトライ!
高校生もトライ!
「お兄ちゃん頑張って〜」。いっぱい点いているように見えますが、
たしか5個。こっから先がなかなか難しいのです。
高知市の高校生・堀江くんと野村くん
「もうちょっと点けたかったけど、服装的に準備不足でした。
温暖化防止やエコ活動としては、ゴミの分別には気をつけています。
あと、落ちているゴミも拾うようにしています」。
電気自動車コーナーにも次々人が集まり…
クイズに答えてくれる人も増えてきました。
そんなこんなで盛況の内にあっという間に午後。
彼がやって来ました。ド派手な彼が…。
やいろちゃ〜んfromミタニ建設工業!公式HPによると内緒だけど男の子!?
やいろちゃんは、ミタニ建設工業のマスコットキャラクターとして
以前からあったようなのですが、一昨年にラインのスタンプを作って
紹介したところ評判になって、あれよあれよという間に後押しされて
着ぐるみも制作。自分たちの仕事や環境、防災をテーマにした絵本
「やいろちゃんのもり」も作って、今では県内の様々なイベントや
保育園、図書館などでの読み聞かせにひっぱりだこなのだそうです。
今回の地球温暖化防止展でも絵本の読み聞かせに駆けつけてくれました。
あっという間に人だかり。
ちびっ子たちにハグされまくり!
マスコットガールよろしくEV車をアピールするやいろちゃん。
行く先々に注目が集まります。
その賑わいにつられたか、高知県のマスコットキャラクター・
くろしおくんまで登場!
やいろちゃんとハグ〜。
EXILEのような動きをかます二人。熱いアピールのかいもあって、
絵本の読み聞かせコーナーにはたくさんの人が集まってくれました。
まずはみんなでやいろちゃんのお面を作ります。
宿毛からいらした親子「家庭では省エネに取り組んでいます!」
ミタニ建設工業・芳川さん、久武さんによる「やいろちゃんのもり」の読み聞かせ。
環境、防災、共存をテーマに、読み進めていくうちに
自分たちの住む環境を守ることが、自分たちの生活や命を守ることに
つながるんだということがわかる内容。
芳川さんによると、子どもたちと一緒に楽しめるように
音楽に合わせて読むタイミングを合わせたり、指遊びを取り入れて
子どもたちを惹きつけるような工夫をしたり、
やいろちゃんも一緒になって3人で試行錯誤しているとのこと。
努力の成果もあり、今では月に2〜3回はあちこちに呼ばれるほどに
知名度も上がり人気も出てきています。
2回目のお面作りも大盛況。
今度はやいろちゃんも一緒に座って読み聞かせを楽しみました。
読み聞かせに参加いただいた宿毛市の坂口さんからのご感想。
「須崎にも山がたくさんあり、家の周りも森に囲またいい自然環境が
残っています。温暖化にはなかなか実感が持てませんが、最近は雪も少なく
気温が暖かくなっているような印象はありますね。
こまめに電気を消すなど、ちょっとした工夫を続けていきたいと思います」。
ミタニ建設工業社長・三谷剛平さん(中央右)
「建設業者として環境に配慮した活動を行っていることを知ってもらうために
キャラクターを製作しました。高知は自然が豊かなところなので、
生き物の森を守らなければならない、という思いを込めて絵本を作りました。
やいろちゃん=ミタニでなくてもいいんです。小さい時に
やいろちゃんと遊んだ記憶が残り、大人になった頃に思い出してくれれば
いいかなと思っています。子どもたちに高知の自然環境を大切にする心を
育んでいってもらいたいと考えています」。
やいろちゃん、皆さんありがとうございました!
帰り際にもパフォーマンスを欠かさないやいろちゃん。
はいはいこんにちは〜。高知の自然を守ってね〜。
ちょっとボケたりもします。
トイレによって帰るそうなので、ここでほんとにさようなら〜。
また会いましょう!
再び会場に戻ってみると自転車発電コーナーが大盛り上がり!
最高記録が5個から6個に伸びてました。
こっから先がキツイのです。
日も暮れかけ、イオンモールも人通りが少なくなってきました。
ここで取りいだしたるは…。
エコライフゲーム!
前回の前回・第6弾の密着レポートでご紹介した。
家庭でできる環境活動が学べるすごろくゲーム。
これがとっても楽しいのです。
まずは、会社をあげてエコライフゲームの普及啓発に
取り組まれている日産サティオ高知・小林さんからの
レクチャーでスタッフ一同復習!
大盛り上がり!
買い物帰りのご家族も遊びに来てくれました。
ボードに書かれている内容に興味津々。エコな工夫されてますか?
こちらのご家族は南国市から。お母さんによると、自治体のゴミの分別の
ルールが徹底していて、エコには気を使っているとのこと。
ご自身もエアコンを使わないなど省エネに心がけているようでした。
子どもたちも、学校で環境についての授業を受けており意識も高いようで、
エコライフゲームなどを取り入れた授業があってもいいですね。
と語ってくれました。
時間は6時、楽しく過ごしてきた「地球温暖化防止展」も
これにて終了です。皆さんにご記入いただいたメッセージボードの方を
見てみましょう。
たくさんの星が舞っています。
「川にゴミを捨てない」。その心がけです!
「エコバックで買い物をする」。新聞ばっぐだとなおいいですね。
「できるだけ公共交通を使う」。なるほど過度な利便性を
見つめ直す必要もありますね。
「子供が笑っていれる様に」。結局はそこに行き着きますよね〜。
中学生のボーイズもクイズに興味津々。どんな星を貼ってくれたかな?
「無駄使いをしない!!」。何をが抜けているが、電気とかエネルギーとか
のことだよね。オッケイみんなで温暖化防止頑張ろう!!
宣言ボードに星を貼ってくれた方に、お話を聞いてみました。
香美市の中川さん
「家では残り湯を使って洗濯したり、植物の水をあげたりしています。
エコバックも普通に使っていますね。4年前からは太陽光発電も取り入れています。
前から山が好きで、地元なので三嶺のマット敷きにも2年前に参加したことがあります。
昔の三嶺は本当にきれいな山でした。また参加したいと思います。
今日のイベントは、クイズにゆっくり答えられる形式だったのでよかったです。
勉強になりました。これからも環境活動頑張りましょう」。
なんと、密着レポート第4弾でご紹介した「三嶺をまもるみんなの会」の
活動にもご参加されたことがある方でした。今日のイベントも
楽しんでくれていたようで、うれしい限りです。
●
さて駆け足で振り返ってまいりました「地球温暖化防止展」の模様、
いかがでしたでしょうか? 地球温暖化に警鐘を鳴らす写真パネル展示や
高知の子どもたちが取り組む環境絵日記の展示、エコフォトコンテストの展示など
様々な展示企画から始まり、新聞エコばっく作り、環境絵本の読み聞かせなど
いろいろなワークショップも行わせていただきました。
電気自動車の蓄電池としての活用など、最新のテクノロジーの
ご紹介もさせていただきました。
でもやっぱり、重要なのは我々生活者一人ひとりの取り組み。
こまめに電気は消す、不要な水は使わない、
そのひとつひとつは小さな行為のように見えますが、
その積み重ねや意識の変化が、地球環境の保全に大きな成果を
もたらすのだと考えます。
地球温暖化は、人間のライフスタイルの変化によって引き起こされた問題、
だったら人間の取り組みによって解決していけるはずです。
皆さん、これからも一緒に考え、行動に移して行きましょう。
この度は、えこらぼ主催イベント「地球温暖化防止展」にたくさんのご参加
ありがとうございました!
おまけ。なんとイベント終了後、片付け時にやってきた高校生。
自転車発電で全部点灯させちゃいました! 自転車部だそうです。
未来を感じさせる脚力ですね!
おしまい。