団体紹介
「国連生物多様性の10年市民ネットワーク」は、「生物多様性条約市民ネットワーク」の後継組織として、同会が提案し、政府と交渉し、決議にまでこぎつけた「国連生物多様性の10年」を市民社会から推進することを目的に設立されました。
>>国連生物多様性の10年市民ネットワークのウェブサイト
使った補助金/助成金
地球環境基金助成金 「リオ 20」特別助成(2012,2013)「リオ 20」及びその関連会合に関する活動で以下に掲げる「リオ 20」の主要テーマと深い関連を有する活動を助成
(1)持続可能な開発と貧困撲滅の文脈におけるグリーンエコノミー
(2) 持続可能な開発のための制度的枠組
補助金/助成金を受けて実施した事業の内容
持続可能な社会を実現させるための日本国内の地域課題を国際社会にアピール
リオデジャネイロで開催された「地球サミット(国連持続可能な開発会議、通称 リオ 20)」への参加にあたり、2年間の特別助成を受けて、生物多様性の主流化の達成と農山漁村地域の活性化等の日本国内における地域の声を届ける活動をしました。また、地域自給の食料やエネルギー、有機農業による土づくり等を課題とした福島の取り組みについても、国際社会へのアピールを行いました。
申請書の作成で苦労したこと
規模の大きな助成金は事務作業も膨大
申請書の作成は多数の関係団体と相互の相談を繰り返しながら検討しましたが、課題が大きく複雑で、関わる人も多いため、活動内容を簡潔にまとめることに苦労しました。また、多くのスタッフが海外での会議に参加するため、旅費等の経費の計算も複雑でした。
大きな助成金・補助金をとると、膨大な経理作業や報告書を手がける必要が出てきます。また、金額が大きくなればなるほど関わる人の数も多くなります。苦労することもありますが、それは必ず自分たちのスキルアップにつながりますし、次に大きな仕事をする時にそのときの経験が必ず役立つと思います。
補助金/助成金を得たことによる効果など
取組の成果は上がったが、運営面では苦労
目的にぴったりの資金を得たことで取組の成果は上がりましたが、課題が大きすぎて地方団体では無関心になりがちですので、せっかくの結果を今後国内でいかに共有するかが課題です。しかし効果はこれから出てくるはずだと思っています。
運営面では、やはり助成金では事務局等のスタッフの人件費が出せないのは苦しいと感じました。また、助成金を受けるのはいいが、資金が切れたら活動を継続できず、結果としてつぎはぎになってしまいがちなことも、助成金を利用する場合の課題だと思います。
これから補助金/助成金にチャレンジする団体へ一言
「最初の一歩を怖がらずに、挑戦を!」
今回、私たちは規模の大きい助成事業を行いましたが、大きな金額の仕事をするには、自分が何をしたいかということが、明瞭に整理できていないと、怖くてできないと思います。大きなチャレンジを前にすると、この取り組みは社会的意義があるのか、本当にこの仕事がしたいのか、真剣に考えるきっかけになります。
これから助成金や補助金を受けて事業をやってみようという方は、小さい金額の助成でもいいから、経験を積み重ねること、そして、大きな助成金にいつか挑戦することがあっても、怖がらずにやることです。真剣に取り組んだ仕事は、何年か後に「あのとき、あの出会いがあったから今の自分がある」と言える人が必ず現れます。環境活動を通していろんな人に影響を与える仕事ができるのは素晴らしいことだと思います。だから、最初の一歩を怖がらずに挑戦してください。