「CO2CO2削減コンテスト」のヒントとなったのは、もともとは50/50(フィフティ・フィフティ)事業というドイツで始まったプログラムです。公立学校において生徒や教職員が協力して省エネ活動を行い、節約できた光熱水費の半分をその学校に還元するという事業ですが、日本の場合公立小中学校の光熱水費は市町村の財源から、また高等学校や養護学校などの県立学校は県の財源からそれぞれ出ています。
当コンテストは各自治体と学校が協働で省エネ活動に取り組んでいくきっかけづくりとして、県内公立小中学校・県立学校に呼びかけ、平成18年度からスタートしました。
2013・学校CO2CO2削減コンテスト報告
2013・CO2CO2削減コンテストは2013年9月から11月までの取組期間で、県内から過去最多となる45校の公立学校が参加し開催されました。2013年は四万十市江川崎で全国史上最高気温となる41.0℃を記録するなど各地で大変な猛暑となり、特に電気使用量の削減については大変厳しい環境でしたが、各参加校とも精力的に省エネ省CO2活動に取り組まれ、45校中29校が過去三年間の期間平均使用量を下回る実績を残すことができました。
2013・学校CO2CO2削減コンテスト表彰式・発表交流会の開催
2013・学校CO2CO2削減コンテストは−6%以上のCO2削減率を達成した16校と、今年度新たに設けた特別賞1校の合計17校が入賞し、その中から10校17名の先生方、生徒さんにお集まりいただき、平成26年2月8日(土)、こうち男女共同参画センターソーレに於いて表彰式と発表交流会が開催されました。
最優秀賞にはCO2削減率−25.21%を達成した高知市立浦戸小学校が輝き、高知県新エネルギー推進課の塚本愛子課長から表彰状が、認定NPO法人環境の杜こうち理事長兼松方彦より副賞の目録が授与されました。また優秀賞には高知市立神田小学校など計15校が、そして今年度新設された特別賞には、平成16年度比で−27.23%の削減をした、5年連続6回目の参加となる高知県立高知江の口養護学校が入賞し、それぞれ表彰状と副賞目録が手渡されました。
- 最優秀賞:
- 賞状と副賞10万円
- 優秀賞 :
- 賞状と副賞総額15万円(受賞校で削減率に応じて配分)
- 特別賞 :
- 賞状と副賞5万円
(賞状:四万十桧の間伐材を使用した木製表彰状)
表彰式後はソーレ3F研修室に会場を移し、発表・交流会を開催しました。
発表会では高知県立四万十高等学校の自然環境コース3年生による「ゴーヤカーテン設置によるCO2削減効果の検証」や、土佐清水市立足摺小学校による「保健委員会呼びかけによる節水ポスター作成」等、各校の工夫を凝らした活動内容が披露されました。
また交流会では高知県地球温暖化防止活動推進員をオブザーバーに迎え、日産サティオ高知様提供の環境学習ツール「エコライフゲーム」を用いて、身近な環境配慮行動を学びながら参加校どうしの交流を深めました。
最後にNPO法人環境の杜こうち理事長兼松より、持続性のある環境教育の構築に向け是非楽しみながら取り組んでいってほしいとの言葉があり、来年度以降の継続した参画を呼びかけ2013・学校CO2CO2削減コンテスト表彰式/発表・交流会を終了しました。
今回のコンテストを通じ、過去3年間の7〜11月までの使用量平均と比較したCO2削減量の合計は66,837kg-co2と、参加校全体で約67トンの削減が図れました。
参加いただいた学校の継続した省エネ省CO2への取り組みに、心より感謝申し上げます。
(※CO2排出係数【電気】0.700kg/kwh【水道】)0.360kg/㎥で算出)